従来、資金調達するには銀行などの金融機関からお金を借り入れたり、手形割引などを行なっていましたが、近年、自社が保有する売掛債権を買取ってもらい、資金調達する方法が増えています。この方法をファクタリングと言い、日本でも50年前から既に存在していましたが、ここにきてようやく受け入れられ、定着するようになってきました。企業が製品やサービスを他の企業に提供すると、現金取引ではなく、何ヵ月後かにその売掛金が入ってくるシステムになっています。これは当初交わす契約書の内容で違ってきますが、ほとんどの場合数ヵ月後の支払いを約束した契約になっています。

3~6ヶ月後ということが多いのですが、それだと製品を売り上げてもその対価である現金が入ってくるまで時間がかかり、経営に支障が出てくるケースがあります。特に体力のない中小企業はその間、資金繰りに困ることになります。これを解消するのがファクタリングで、製品やサービスを売上げた債権を買取ってくれるサービスがファクタリングサービスです。3~6ヶ月かかる入金が早く回収できると、さまざまなリスクが回避できます。

例えば回収先が倒産し入金がなくなることも可能性はゼロではありませんからこの心配がなくなります。また資金がすぐに入ってくるとそれを開発費や営業活動に回したりでき、会社運営が円滑に進めることができます。ファクタリングは各種準備書類が必要ですが、それさえあれば審査は早く、決められた手数料を差し引いた金額が入手できることになります。銀行などの金融機関が審査から1ヶ月かかるのに対し、ファクタリングは数日、あるいは最短で即日の融資が可能でこれが最大のメリットです。

手数料は金融機関よりは高いことが多いのですが、資金を早く入手でき、その間の取引先倒産などでの回収不能になることを回避したい場合などの際、大変便利に利用できるシステムと言えます。

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