ファクタリングは、主に資金面での体力に乏しい中小、零細企業にとっては役に立つ可能性があります。企業だけでなく、場合によっては個人事業主も関係するかもしれません。企業であれ、個人事業主であれ、何かの商品を販売するか、何かのサービスを提供して売上げを得ていることでしょう。商品であれサービスであれ、それを売る相手が個人の場合、普通はその場で代金を支払ってもらえます。

ところが相手が企業の場合は普通はそうはいきません。ごく当たり前の商慣行として、まず最初に商品やサービスを納入し、それと並行して納品書や請求書を発行します。相手先企業は、その納品書や請求書を元に経理部門で経理処理を行い、銀行振込などの方法によって代金を支払うという形を取るのが当たり前で、商品やサービスと引き換えにその場でお金を払うということは普通ありません。この、商品やサービスの納入とその代金の支払いの間に時間差があることが、とくに体力の乏しい企業や個人事業主にとっては大きな重荷になることがあり、その解決策になり得るのがファクタリングです。

ファクタリングでは、後で代金を支払ってもらえる権利そのものを担保にしてお金の融資を受けることができます。ちなみに、取引の相手先が企業ではなく個人であったとしても全く無関係とは限りません。例えばクレジットカード支払いです。カード支払いを受け付けている場合、状況としては全く売掛債権と同じことが発生するでしょう。

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