ファクタリングは売り掛け債権をサービス会社に買取ってもらうことで資金を調達できるひとつの方法ですが、ここで大きな課題となるのが手数料の問題です。平均的なサービス会社では低いもので1.0%程度、高いもので25%に至るような手数料が発生し売り掛け債権の金額によっては大きな負担となります。そんな状況を回避するためには、3社間ファクタリングを利用する方法があります。従来型のファクタリングでは利用者とサービス会社の2社間で行われますが、3社間ファクタリングではそれらの2社に売り掛け先が加わり3社の合意によって契約が締結されます。
売り掛け金は売り掛け先からサービス会社に支払われるため、2社間と比較して手数料を大幅に低減できるのに加えてお互いに状況を把握しながら進められるのもメリットです。その一方で全ての物事を運ぶために3社間の合意が必要なのはもちろんのこと、資金繰りが必要な状況にあることも売り掛け先にオープンになってしまうことに注意が必要です。3社間ファクタリングを行うためには売り掛け先に事前に通知を行い、同意を受ける必要があります。手数料が低減できる一方でいくつかの煩雑な手間がかかってしまいますが、一部のサービス会社では通知から書類の作成、契約の締結などの多くの部分を代行してくれたり最適な方法をコンサルティングしてくれるサービスも提供されておりスムースに資金を調達し本来の業務に集中することが可能です。